新潟県に移住する前に知るべきこと

この記事を書いた人
FPサテライト株式会社
傅 禕婷

上海出身、東京都在住。上海の大学を卒業後、日系の広告代理店に9年間勤務。2015年に来日、結婚をきっかけに、家計管理を任された。その時から、日本の税制や保険などに興味を持ち始めた。 お金の知識を豊富にしたく、世の中の複雑な経済の仕組みを知りたいため、FP2級を取得。今後はFP1級やCFPも目指している。現在はインバンド業界に従事しながら、FPとしても活動中。

近年、新型コロナウイルスの影響で、皆様のワークスタイルが変わりました。withコロナでテレワークやリモート化が進み、都会を離れても仕事できることが分かりました。そのため、地方移住を考えている人も増加しているようです。 

人口密集の大都市から地方へ移住するなら、みなさんはどこに移住したいですか?「U・J・Iターン」には様々なパターンがありますが、今回は私の第二の故郷、新潟県に移住するメリットとデメリットをお話しします。

新潟の自然

四季折々の新潟県は春夏秋冬の変化がはっきりとしていて、海や山の豊かな自然に囲まれています。春は季節の花見を散策でき、夏は海開きなど定番お祭りから花火大会まで盛りだくさん。秋は紅葉や豊作の農作物を味わえ、冬は雪まつり・スキー・温泉で楽しめますし、冬の使者白鳥にも毎年会えます。

自然に恵まれた一方で、新潟は雪国として豪雪の印象が強いと思います。日常生活が大変だと思っている方も多いかもしれません。そして冬はとても寒いので、光熱費もかかりそうです。そこは自分でライフスタイルに合わせて考えたほうがいいでしょう。

新潟の食

新潟といえば米、そして水です。新潟県は「名水の郷」と言われ、おいしい米と清い水が生み出す日本銘酒も全国で知られています。多彩な地元の特産も豊富で、日本海で取れた海鮮も大人気です。

新潟の住環境

新潟の家賃相場はワンルーム〜1DKが約5万円前後、1LDK〜3DKが約6〜7万円前後、3LDK〜が約8万円前後です。この金額は東京ではなかなかないと思います。一人暮らしの場合、1DKのお部屋で快適に過ごせます。間取りによってはテレワークの時にワークスペースを作り、プライベートのところを映さないことで仕事と快適な暮らしが両立できます。

新潟の交通

新潟県は本州の日本海側に位置していて、各種鉄道や空港、フェリーなど公共交通機関を利用できます。

但し、日常的に利用できる電車やバスの本数は東京・大阪に比べて少ないのが事実です。その代わりに、車で移動することが多いです。そのため車が運転できない人や、車の運転があまり好きではない方には不便かもしれません。

新潟の物価

新潟県の物価は全国平均に対して低いです。総務省が2021年に公表した「小売物価統計調査(構造編)/2020年」では、新潟県の総合物価指数が47都道府県の中で28位と低いことが分かりました。(全国平均を100として新潟県は98ポイント台でした)

(参考)総務省統計局 小売物価統計調査(構造編)年報 2020年

先ほど説明した住居の相場とあわせて考えると、新潟県に移住することで生活費の支出を減らせる可能性が高いといったメリットがあります。

政府の支援

東京一極集中を是正する目的やワークスタイルが変化した原因もあり、新潟県は東京圏から新潟県へ移住した方に最大100万円を支給する支援策を行っています。

テレワークができない職業の人々は、移住後に仕事の心配があると思います。そういった人のために「新潟企業情報ナビ」という求人サイトや、起業応援事業に係る支援金の支給など政策もあります。また、介護職員などとして就職した方に対して最大50万円の交付支援もあります。

(参考)新潟県
東京圏から新潟県へ移住した方に最大で100万円を支給します
東京圏から新潟県に移住し、新潟県内の介護サービス施設・事業所へ就業された方へ移住支援金を支給します

まとめ

新潟県に移住するメリット

  • 山と海、大自然に囲まれている環境で、ゆったりとした気分で生活できる
  • 物価が低く、美味しいものが盛り沢山
  • 住居環境は家賃が大都市に比べて安く、部屋が広い。仕事と快適な暮らしを両立できる
  • 政府が様々な支援を行っている

新潟県に移住するデメリット

  • 日常生活の公共交通を利用するのが不便、車が必要
  • 雪国なので、冬の生活が大変。光熱費がかかりそう

一枚のコインには二つの面があります。様々なメリットがある一方で、デメリットもあります。自分のライフスタイルやワークスタイルに合わせて考慮しましょう。

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