海も山も人も楽しめるまち-静岡県静岡市-Part.1
はじめに
今回訪れたのは静岡県静岡市の用宗(もちむね)という地域。大学生6人で半年かけて用宗に関するリサーチや商品開発を進め、その集大成として12月に地域のマルシェに出店するというプログラムの一環で、現地を視察するという目的のもと訪れた。
Day1(5/31)
現地入り → ADDress用宗A邸/他の宿泊者と夕食 → Eat&stay ROMEY 用宗oceanview gesthouse/地域の方と交流
用宗到着
この日はプログラム開催日の二日前にあたる。私は大学が休みだったのでせっかくなら前乗りしようということで、プログラムの主催者である静岡市の地域おこし協力隊・星野さんの車で、東京から静岡へと向かった。
この時車内で、知り合いのSNSで星野さんを見かけたことを話すと、なんとその知り合いは急遽追加メンバーとしてプログラムに参加することになっているという。こんな偶然もあるのかと驚いた。
用宗に到着し、宿泊先であるADDress用宗A邸へ向かうと先客がいた。別のADDressで家守(オーナー)をしているというNさんだ。用宗A邸には共用スペースがあったので、そこでNさんも交えて3人で夕食を取ることになった。
当然Nさんとは初対面なわけだが、お互いに食材をシェアし合い、「油はどこだ!」だの、「この豆腐紙ついてるじゃん!」だの、ワイワイ騒ぎながら食事の準備をした。Nさんは家守なのでともかく、星野さんもADDressの会員なのでお二方とも全国のADDressを巡っているらしく、夕食中はADDressの話で盛り上がった。
宿のサブスクというものが存在していることは知っていたが、どうやらADDressは他の類似サービスよりも宿泊者、いや居住者らの個性に魅力があるらしく、私も全国を巡って話の中に出てきた「ADDress住民」に会いに行ってみたくなった。
※ADDress:国内・海外の300か所の家に泊まれるサブスクサービス(ADDressホームページより)
地域の方々との交流
夕食を終える頃にもう一人のプログラムメンバーが到着し、3人になったところで、星野さんの知り合いが経営している近くのゲストハウス・Eat&stay ROMEY 用宗oceanview gesthouseに足を運んだ。
ゲストハウスには経営者であるネパール人(以下Rさんとする)と日本人のご夫婦と、地元の方がすでに何人か集まって談笑していた。パチンコのコンサルティングをされているという方、JA職員の方、アメリカでの武者修行も含めて多様な職歴をお持ちの方……。
一通り自己紹介を終え、私たちプログラムメンバーが用宗について知るという目的で訪れているということを知ると、用宗や静岡について色々と教えてくださった。
静岡市は若い女性の転出が増加しているという課題を抱えているそうで、自身もその層でありながら用宗への移住者や関係人口を増やすための取り組みを行っている星野さんは、若い女性が活躍できる環境を創っていくことへの熱い想いを語っていた。
その様子を笑顔で眺めていたRさんの「はるちゃん(星野さん)のことを本当に尊敬してるんだ」という言葉が印象に残った。星野さんの軽く2倍は生きているであろうRさんにそこまで言わせる星野さんの魅力をこれからもっと知っていきたいと思った夜だった。
Part.2に続く……