徳島県への地方移住~グルメ編~

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宮田 千賀子
FPサテライト株式会社
宮田 千賀子

徳島県出身、茨城県在住で反抗期の娘を2人抱えるアラフォーシングルマザー。 介護、国内生命保険会社、外資系生命保険会社、不動産賃貸管理、ソフトウェア会社を経て、現在はドローンのインストラクターをしながら“空飛ぶFP”として活動中。 得意分野は「保険」「資産運用」など。「今加入している生命保険は本当に必要なのか?」保険業経験者だからこそお伝えできる保険の真実を伝えます。

「徳島県の食べ物」と聞いて最初に何が思い浮かびますか?

徳島に縁もゆかりもない人は、なかなかこれといった食べ物が思い浮かばないと思います。

「地方移住と土地の食べ物に何の関係があるのか?」

と思うかもしれませんが、私が以前、地方移住をしたあと、その土地の食べ物(味付け)が体に合わなかったことがあります。

そうなると、忙しいときにお惣菜を買いたくても、躊躇してしまったり、友人の家に招かれたときや、自分が作った料理を友人に食べてもらうとき、何かと気を使ってしまうことになります。

その土地その土地で料理の味付けは大きく違います。

自分が移住を検討する先の土地の食べ物も検討材料の一つとして知っておいた方が、失敗のリスクを下げることができます。

徳島県はこんなところ

徳島県といえば多くの人が思いつくのは日本三大盆踊りのひとつである「阿波踊り」ではないでしょうか。

その他にも、鳴門の渦潮、元横綱の白鵬関が結婚式をした大塚国際美術館、日本三大奇橋のひとつで知られる、祖谷(いや)のかずら橋、さだまさしさんが原作を手がけた小説を実写化し、松嶋菜々子さんが主演で映画化された眉山(びざん)、四国八十八か所のお遍路巡り…など、たくさんの魅力的な観光スポットやアクティビティスポットやアクティビティがあります。

県民性は全体的に、大阪の商人を相手に商売をしてきた背景があるためか、「質素倹約」「物持ちが良い」「値切り体質」「借金嫌い」など、男女関係なく、商人気質の傾向があります。

気候は温暖だと思われがちですが、冬は晴れることが多いため、放射冷却で朝はかなり冷え、その後日中にかけて暖かくなっていきます。

積雪は山間部のみで、平地に積もることはほとんどありません。

夏は湿度も高く、じめじめと暑さは厳しいです。

甘いもの好き

私の母も含め、徳島県の高齢者にとって「甘いものはごちそう」という認識を持っている人は多く、母の実家に行くと、甘い炭酸飲料と、食べきれないほどの大量のお菓子が必ず出てきていました。

それは、お遍路さんに食べ物をふるまう習慣があったからだと言われています。

煮物にも砂糖が多く使われ、バッテラと呼ばれる鯖の押し寿司を作るときの酢飯にも、砂糖が多く使われます。

さらに、ばらずしやお好み焼きにも金時豆を入れる習慣があり、こちらも甘く味付けがされています。

そのため、徳島県では平成5年から平成18年にかけて、14年連続して糖尿病死亡率全国ワースト1位が続いていました。

その後、県をあげての取り組みで最下位を脱出することもありましたが、令和元年では再び全国ワースト1位となっており、糖尿病での死亡率が高い状態が続いています。

(参考)厚生労働省「人口動態調査

ご当地グルメ・食材

徳島県にもいわゆるB級グルメと言われる料理や、徳島県が生産量の多くを占める食材などがあります。

徳島ラーメン…白系、茶系、黄系の3系統スープが特徴で、チャーシューではなく、甘辛く味付けがされた豚バラ肉が入っており、トッピングに生卵をつける店も多い。

ラーメンをおかずに白米を食べる人が多い。

フィッシュカツ…魚のすり身にカレー粉などの香辛料を入れ、パン粉をまぶして油で揚げた、見た目は薄いメンチカツのような食べ物。

そば米雑炊…そば米を醤油仕立ての味付けで雑炊にしたもの。そばの実をそのまま食べるという全国的にも珍しいことから「郷土料理百選」にも選ばれている。

すだち…徳島県原産の柑橘系果物。全国の生産量のほとんどを占めている。すっきりとした酸味が特徴で揚げ物や、魚、焼酎、みそ汁など、なんにでもすだちを入れる。

竹ちくわ…徳島県のちくわは竹に巻きつけて焼いており、竹が付いたまま販売している。

和三盆糖…竹糖と呼ばれる砂糖黍(さとうきび)から作られる砂糖の一種。和菓子に多く使われる。

鳴門金時…ブランドさつまいも。糖度が高く栗のようにホクホクとした触感が特徴で、お菓子の材料などにも多く使われる。

まとめ

食べることは、生きることであり、地方移住を検討する際には移住先の食文化について知っておくことが重要です。

今回は徳島県の食について解説しました。

徳島県の味付けは砂糖の使用量が多く甘めであり、ラーメンやうどん、お好み焼きなどを食べるときは白米も一緒に食べる習慣があります。

和三盆糖の生産地であることから、和三盆糖を使用したスイーツも多く売られており、甘いものを口にする機会も多くあります。

加えて、お遍路さんに食べ物や飲み物をふるまう習慣から、知人宅などを訪問した際には、お茶菓子が大量に出てきます。

これらの理由から、徳島県では糖尿病での死亡率が高い状態が続いています。

おいしい食べ物がたくさんある徳島県ですが、移住する際には甘い物の食べすぎには気を付けたいですね。

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